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ひとごろし
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「心がその道に達していれば意識せずとも肉躰は必要な方向へ動く、剣をとろうと鍬をとろうと、求める道の極意はその一点よりほかにはないのだ」 (壺:p30)
「おめえは眼ざめただ、それでこそおめえは人間として眼ざめただよ」
(地蔵:p293)
「―強い者には勝つ法がある、名人上手といわれる武芸者はみなそうだった、みやもとむさしなどという人物もそんなふうだったらしい、だが違う、強い者に勝つ法必ずある、そういうくふうは幾らでもあるが、それは武芸の一面だけであって全部ではない、―それだけでは弱い者、臆病者に勝つことはできないんだ」 (ひとごろし:p396)
新潮社紹介文より
藩中きっての臆病者と評判をたてられた若侍が、それを逆用し奇想天外な方法で誰も引受け手のなかった上意討ちを果すまでを描いた「ひとごろし」、“無償の奉仕”という晩年最大の命題をテーマに著者の人間肯定がみごとに定着した「裏の木戸はあいている」をはじめ、戦前の作品から最晩年の表題作まで、“武家もの”“岡場所もの”“こっけいもの”等々の代表的短編10編を収める。
【目次】
壺
暴風雨の中
雪と泥
鵜
女は同じ物語
しゅるしゅる
裏の木戸はあいている
地蔵
改訂御定法
ひとごろし
【状態】
文庫本
帯なし
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