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The Songlines

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 これから語る物語は、実際にこの足で歩き、目で見て、心で感じてきた本当の世界である。
たとえ現実離れしていたとしても、やはり真実だ。
 物語を書き終えたとき、そこに何が待っているのか。確かめたいと思う。
                                (旅立ちの朝:p25)

それはまるで、間違えて認識されている記憶をひとつひとつ正しい場所に置きなおすような作業でもあり、自分にとって何を意味するのかがわからずに整理することができなかった経験や記憶を、きちんと正面から受け止め、理解し、整えていく作業のようだった。
                             (もっと深い世界へ:p158)

ただ、いまこの瞬間にどうしても何かをパンツォに伝えたかった。もしそのとき何も伝えられなかったら、僕は一生後悔して生きていくことになると思った。
気が付けば、ペンを持つ僕の手は、まるで意思を持つひとつの生き物のように、そこにひとつの言葉を書いていた。(旅を終わらせるということ:p320)



版元ドットコム紹介文より

旅を通して自分をめぐる思索の書

写真家・竹沢うるま。竹沢さんは約3年をかけて、100を超す国と地域を旅し、世界一周を果たします。普段は写真家としてファインダー越しに世界を見ている著者ですが、今作品ではカメラをペンに持ち替え、波瀾万丈の旅を、みずみずしい感性で言葉にしていきます。書き下ろしにして、鮮烈なデビュー作です。
旅の冒頭、シャーマンによる儀式で現れた極彩色のコンドル。コンドルに導かれた向かった先で、本人は無意識のうちに涙を流します。
北米-中米-南米では過去の自分自身と向き合い、アフリカで生と死について思索をめぐらせ、ユーラシアの最後、チベットで今回の旅を終わらせ、新しい旅が始まる。
スケールの大きい、壮大な自分自分をめぐる旅。歌に導かれて歩いた3年半が凝縮しています。
竹沢さんにしては珍しい、モノクロ写真も収録しています。

【編集担当からのおすすめ情報】
これまでには写真集で、多くの読者の心を揺さぶってきた写真家・竹沢うるま。今回は、文章で勝負します。デビュー作とは思えないボリュームとみずみずしい感性で綴った、新しいタイプのノンフィクション。著者の世界観に引き込まれ、自分についてゆっくり考えたくなるきっかけとして、普段の生活に何か物足りなさを感じている人への刺激として、格好の1冊です。

【目次】
鬱蒼とした森のなかで
旅立ちの朝
旅人の心を覗く窓
ふたつの出会い
川を下る
ゴリラのおばちゃん、現る
その村の名は
もっと深い世界へ
あの日の夜。二〇一一年三月一一日の日記
終わりを告げる雨
生きること。死ぬこと
旅を終わらせるということ
波がたゆたう

【状態】
著者署名入り/初版/帯付き
帯に若干の破れあり

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