わたしを空腹にしないほうがいい
¥700($4.45)
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風邪を引いていなくてもたまにお粥が無性に食べたくなるときがあって、なんとなく、それは自分のことを甘やかしたい時だ。 (夏風邪をライバル同士分け合えば:p9)
シュークリームはわたしの犬歯に触れて、ふしゅ、と鳴いて大人しくなる。
(夏の夜を奪い返してこのさみしさ:p32)
「人は、ひとつの不幸なら耐えられるが、同時にふたつの不幸を抱えると身体をこわす」と、
TVでミスターマリックが言っていた。できればミスターマリックにそんなこと教わりたくなかったと思う。 (玉葱やかなしみに飽きたなみだ無味:p56)
BOOKNERD紹介文
〈俳句をタイトルにしたエッセイ集〉
これは現代版『ことばの食卓』否『手塩にかけたわたしの料理』か?いいえ、彼女は"くどうれいん"。
モリオカが生んだアンファン・テリブルが書き散らしたことばと食物の記録。
はじまりはこうだ。
"わたしを空腹にしないほうがいい。もういい大人なのにお腹がすくとあからさまにむっとして怒り出したり、突然悲しくなってめそめそしたりしてしまう。昼食に訪れたお店が混んでいると友人が『まずい。鬼が来るぞ』とわたしの顔色を窺ってはらはらしているので、鬼じゃない!と叱る。ほら、もうこうしてすでに怒っている。さらに、お腹がすくとわたしのお腹は強い雷のように鳴ってしまう。しかもときどきは人の言葉のような音で。この間は『東急ハンズ』って言ったんですよ、ほんとうです、信じて”
2016年6月の初夏、そして一年後の2017年6月の心象風景。くどうれいんが綴る、食べることと生きることの記録。
【状態】
一部傷あり
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レビュー
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